テレビ和歌山の記事 鳥インフルで鶏処分
2011/02/16 18:32
紀の川市の養鶏場の鶏から高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを受け、県は、今日未明から本格的な殺処分を開始しました。 県では、養鶏場で飼育されていたおよそ12万羽の殺処分を3日間で終了するとしています。 鳥インフルエンザウイルスが検出された紀の川市貴志川町の農場では、今日午前0時10分から、県と紀の川市の職員150人と県の派遣要請を受けて出動した自衛隊員100人の体制で、鶏12万羽のガスによる殺処分が始まりました。 この養鶏場では、昨日午前9時過ぎ、採卵用に飼育している鶏10羽が死んでいるのを関係者が見つけて県に連絡、検査の結果、H5型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認されました。 夜を徹して、殺処分の作業が進められた中、今日午前7時半には、仁坂知事が職員や自衛隊員の集合検診場所となっている紀の川市貴志川町の貴志川体育館を訪れました。 紀の川市の中村慎司市長も訪れ、県那賀振興局の専門技術員から作業の進捗状況などを聞いたあと、職員らを激励しました。 一方、紀の川市役所には農林水産政務官の松木けんこう衆議院議員が、県選出の衆議院議員らとともに訪れ、被害が拡大しないよう、消毒がきちんとされているかなどを確認した上で、支援を約束しました。 また、県では、発生した農場から半径10キロ以内を、鶏をはじめ、感染を広げる恐れのある物品の移動を禁止する移動制限区域と定めていて、この区域の境界にあたる岩出市押川の県道など5ヵ所に、畜産農家や家畜の餌を運ぶ車を対象にした消毒ポイントを設けて感染拡大を防いでいます。 この消毒作業は、明日以降も午前9時から午後5時まで行われます。
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