テレビ和歌山のニュース記事から 鳥インフル 検体から「H5型」
2011/02/15 23:08
紀の川市の養鶏場で死んでいた鶏の詳しい遺伝子検査を行なった県は15日、検体から高病原性の鳥インフルエンザウイルス、H5型が確認されたと発表しました。 近畿の家きん農場で確認されたのは初めてで、県は国の方針に従い農場のすべての鶏12万羽を殺処分することを決め、すでに県の職員が作業を始めています。 鶏が死んでいたのは、紀の川市貴志川町の農場で、15日午前9時過ぎ、農場関係者が採卵用に飼育している鶏10羽が死んでいた事を県に連絡しました。 県の紀北家畜保健衛生所で行なった簡易検査の結果は陽性で、その後詳しい遺伝子検査を行なったところ、15日午後7時、H5型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認されました。 これを受けて県は、対策本部会議を開き国の方針に従って農場で飼育されている鶏12万羽をすべて殺処分することを決めました。 当面、職員450人が交代で作業にあたる方針で、殺処分の作業はすでに始まっていますが、仁坂知事は、できるだけ速やかに終了させたいとして、自衛隊にも出動を要請しました。 すべての処分を終えるには数日かかる見通しです。 仁坂知事は会見で「できるだけ影響を限定的にする。県民には好ましくない事態だが、冷静に対応してもらい、県の指導に従い行動してほしい。養鶏家の消毒を手配している。推移を見守り衛生管理徹底してほしい」と述べました。 また県は、発生した農場から半径10キロ以内を移動制限区域と定めました。 この区域には有田川町、紀美野町などの農場、合わせて11ヵ所があり、鳥などの移動が禁止されます。 また紀の川市や紀美野町など4ヵ所に消毒ポイントを設けて感染拡大を防ぐことにしています。 なお農林水産省の松木けんこう大臣政務官らが県庁を訪れ、15日午後11時前から、県選出の民主党国会議員とともに、仁坂知事と会談し、松木政務官は「蔓延を防いでほしい、タイアップしてがんばりたい」と述べました。
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